「新しく生まれること」ヨハネ3:1−17

「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」(ヨハネ3:3)

○ニコデモはイエス様がなされたしるしに驚き、イエス様を通して神のみわざをみたと感動していますが、しかしイエス様は神のみわざはしるしではなく、神の御国を見上げなければならない、と言われました。神の御国を見るためには、新しく生まれなければなりません。新しく生まれるというのは水と御霊によって生まれることであり、それはある意味で神の子として生まれることを意味しています。

○聖書の中で「肉」という言葉は人間の罪性を表し、それと対照的な「霊」というのは聖霊によって導かれた神中心的な生き方です。神の子として生きることは神中心に、神に忠実に従いながら、神から与えられたものを相続して生きることを意味しています。かつて神はイスラエルを神の子として選び、彼らを通してすべての人々を祝福しようとされましたが、イスラエルは主の使命を果たすことができなかったのです。しかしイスラエルから生まれたイエス・キリストによって、イスラエルは回復され、主のご計画は成就されました。イエス様は主によって挙げられ、イエス様を信じるものはすべて神の子として加えられ、永遠の命が与えられます。「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです」(ローマ8:14)。

○この私たちが神の子になることができるか、どのように、と不思議に思う必要はありせん。なぜならそれらを成し遂げられたのは神ですから。「神にとって不可能なことは一つもありません」(ルカ1:37)。私たちを神の子として受け入れてくださった主をただ信じましょう。主の約束は真実であり、天の御国は真理であることを証人するのが私たちだからです。

○神の子として与えられた特権は私たちを主との親しき交わりの中に導き、また主の栄光と苦難を相続することによって、天の御国の完成のみわざに招かれます。その招きを恐れることはありません。私たちを愛するためにご自身の命を支払った神が私たちの父ですので、すべての信頼を主に寄せ、主の導きに聞き従いましょう。