「マケドニヤの叫び」使徒16:1-10

「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤへ出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。」(16:10)

○最初の異邦人宣教師パウロはどのように伝道していったのでしょうか。テモテに割礼を受けさせたのは、エルサレム会議の決定に反するのではないでしょうか。テトスの時(ガラテヤ2:3)と全く違うのはどうしてでしょうか。

○パウロは、常に福音に生きることを中心にすべてを考えており、それは「ユダヤ人にはユダヤ人のように」なり、「何とかして幾人かでも救うため」でした(1コリント9:20,22)。パウロはただキリストの福音にのみ立っていましたから、自由に振る舞えたのです。

○パウロの宣教方法は、まずは弟子を作ることでした。弟子を作ることでその働きを継続して拡大することができるからです。ルステラで彼はテモテという弟子を見出しました(1テモテ1:2)。テトスも有能な伝道者であり(テトス1:4)パウロの片腕でした。

○パウロは、常に御霊に導かれていましたが、それには御霊に禁じられることも含まれていました。それは主が明確な目的を示そうとしておられるということです。こうしてパウロは、トロアスに下りました。主の摂理は御霊の導きのもとで静かに進んでいくのです。

○パウロは聞くことを忘れませんでした(ローマ10:17)。ある夜、パウロは幻を見、一人のマケドニヤ人の懇願の声を聞きました。パウロたちは「神が私たちを招いて」いると確信し」、ただちにマケドヤに出かけることにしました。主が今、私たちにせよ、とおっしゃっていることにただちに従えるよう、いつも整えられていましょう。