「心を開いて」使徒16:11-18

「主は彼女の心を開いて、パウロの語る事に心を留めるようにされた。」(16:14)

○16:11,12は、これからキリスト教が世界にひろがっていく起点ともなる画期的な出来事でした。しかも、パウロたちは行き先もわからず、ただ御霊の導きに従って歩んでいたのです(創世記12:1−3,マタイ28:19)。どこへ導かれるのかわからない道を歩んでいる時にこそ、私たちは主が備えてくださる全く新しいものを見ることができるのです。

○ピリピで第一に信仰を持ったのは、テアテラ市から来た紫布の商人であるルデヤという神を敬う一人の婦人でした。ここにも一人の弟子が備えられていました。「主は彼女の心を開いて」くださったのです。彼女は確信し、謙遜になり、積極的にパウロたちに奉仕し、彼女の積極的な謙遜が大きな恵みを得る事になったのです。

○もう一人の女性は、占いの霊につかれた若い女奴隷でした。本来等しく神である主に造られた人間に、序列をつけてしまうことこれが偶像礼拝につながるのです。そうして、多くの人が苦しめられている中で、真に解放されるためにはご聖霊によって「イエスは主です」ということ以外にありません(1コリント12:3)。

○ただ、イエス様のご臨在のみが人を救い、新しい人に造り変えます。悪霊が出て行き、イエス様の証だけが残り、ご聖霊が彼女の心を開いてくだされば、この女性もイエス様の弟子となるでしょう。こうして、国籍、性別、身分の違いを超えて、イエス様の弟子が生み出され、福音は全世界に広がりました。私たちも、ご聖霊に心を開いていただき、一足一足主にすがって進み、キリストの弟子とされて、積極的に福音を宣べ伝えて行きましょう。