「御霊はわたしの栄光を現します」ヨハネ16:12−15

「御霊はわたしの栄光を現します。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。」(ヨハネ16:14)

○当時の教会が迫害されたのは、同じ神である主を信じているユダヤ人たちからでした。彼らは自分達は神である主に忠実に仕えていると思っていました。その忠実さゆえに、パウロもキリスト教迫害の先頭に立っていたのです(使徒9:1,2)。しかし、主の前に謙遜になって、自分を低くする思いがなかったので、パウロも主から直接取り扱われることになりました。何よりイエス様ご自身が謙遜で、ご自分が世を去って父のみもとに行くことを告げられたのです。しかも、それもただ弟子たちのためになるからそうされるのです。

○ご聖霊は弟子たちに、イエス様が生きておられたときには知らなかったことを教えられました。それは、十字架の真実です。ご聖霊は、罪と義とさばきについて正しく教えてくださいます。私たちが、本当の意味で罪について知るのは、ご聖霊をいただいてクリスチャンとされてからです。それは、そのとき、本当の義を知るからです。イエス様を信じない人には、本当の罪がわからないのです。「人はどんな罪も冒涜も赦していただけます。しかし、御霊に逆らう冒涜は赦されません。」(マタイ12:31,32)。

○弟子たちに示された真理が書き記されたのがこの聖書です。御霊が語られた真理は、神である主ご自身が語られたことだからです。私たちをすべての真理に導き入れてくださるのはご聖霊ですが、ご聖霊はそのために聖書を用いられます。聖書からはずれたことを御霊が示されることはありません。ですから、私たちは聖書を基準にすべてを判断します。その聖書がイエス様の栄光を表しているのですから、御霊のなさる第一の働きはイエス様の栄光を現すことです。ここに、三位一体の神である主が示されています。

○キリストの栄光を求めますと苦しみが来ますが、そこに、苦しみだけではなく信仰からくる平和があり、希望が湧いてきます。その平和の源こそが、神との平和なのです(ローマ8:31,5:5)。