「互いに愛し合いなさい」ヨハネ13:31−35

「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも
互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34)
〇なぜ、イエス様の十二弟子の中に裏切り者がいるのでしょうか。イエス様は十
二使徒を選ばれたとき、すでにユダの裏切りもご存じでした(6:70)。それでもイ
エス様は「霊の激動」「心の動揺」(11:33)を感じながら語っておられるので
す。選ばれたとしても、選びの中に、否定も反対も裏切りさえ含まれます。だ
からこそ、それは戦いとっていかなければなりません。そうしてだんだんと信
仰の確信が揺るがないものになっていくのです(ヘブル5:14)。イエス様は、
一人一人が自由な人格者として行動することを願っておられます。
〇サタンの働きはしばらくの間にしか過ぎません。そして最後には滅ぼされます
(1コリント15:26)。ですからサタンの働くまさにその時をイエス様は、ご自身が
「栄光を受け」られる時だと言われたのです。イエス様こそがここで勝利の栄
光を受けられたのです。イエス様はご自分の目的を自ら果たそうと、十字架に
向かって力強く進まれるのです。そのようなイエス様に、天の父が栄光を授け
られたのです。
〇イエス様と弟子たちとを分つのが十字架ですが、その十字架こそ神である主の
愛です。イエス様は「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互い
に愛し合いなさい」と言われました。それが十字架の愛、罪人をも愛する神の
愛です(ローマ5:8,ルカ6:32−35)。私たちができるかできないかではなく、イ
エス様は私たちをそのように愛してくださったのです。そして、私たちをその
ような愛で愛してくださったイエス様に従うことこそが求められているので
す。
〇復活されたイエス様がペテロを特別に取り扱われたように、イエス様が私たち
にも、「しかし後にはついて来ます」と言われたたことを覚えましょう。私た
ちも、このイエス様の約束に支えられているのです。イエス様に従いたいと思
いながら失敗の連続だったとしても、そのとき私たちは、「後にはついて来ま
す」と言われるイエス様の約束に励まされ、互いに愛し合いましょう。