
2015年6月15日説教「父・御子・御霊」ヨハネ16:12-15
◯イエス様のご降誕から聖霊降臨に至る一連の出来事によって、三位一体の神である主が一丸となって罪人である人類を救おうとされるお働きが明らかに示されました。「神が、御父であり、私たちを創造したこと」「神が御子であり、私たちを贖ってくださること」「神が聖霊であり、私たちを清めてくださること」です。「神はこれら三つの別々の存在がただ一人の、真の、永遠の神であるということを御言葉によってご自分を表しているからです」(ハイデルベルク問24、25)
◯ご聖霊は弟子たちに十字架の真理を教えられました(16:8-11)。私たちは、ご聖霊をいただくまで、本当の義を知らないので、本当の罪についても知ることはできません。そして、イエス様を信じない人には、まだ本当の罪もわかっていないのです。その罪深い者をさえ赦す十字架の真理があり、その神である主の愛に逆らう罪こそが最大の罪です。ご聖霊はイエス様を信じて受け入れる者に信仰をお与えくださるお方なのですが、そのお方を拒んでしまったら、イエス様を信じて救われることはできません(マタイ 12:31、32)。
◯弱い時や信仰が十分でない時、耐えられない真理があります。しかし、「真理の御霊」がすべてを教えてくださいます(16:12-13)。その御霊は、決して自分から前面に出ようとはされません(16:14)。御霊の第一の働きはイエス様のご栄光を現すことです。ですから、御霊をいただいている私たちも謙遜にこのお方に従うなら、イエス様のご栄光を現すことを第一にし、自分の栄光を現すことはしなくなります。そしてイエス様のご栄光とは、御父のご栄光に他なりません(16:15)。御霊が働かれる時、御父と御子のご栄光が現され、三位一体の神である主が明らかにされるのです。イエス様も決してご自分から前面に出たりされません。それどころか、ご自分はただ弟子たちの益となるために退いて行かれたのです(16:7)。謙遜にされ、ご聖霊に従いやすい者にされ、平安をいただき、イエス様のご栄光を現す者とならせていただきましょう(ピリピ4:6、7)。
この記事へのコメントはありません。