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2025年10月12日説教「大バビロン」黙示録17:1-6

「ここに来なさい。大水の上に座している大淫婦に対するさばきを見せましょう。」(黙示録17:1)

◯大バビロンは「三つの部分に裂かれ」、「神は大バビロンを忘れず、ご自分の激しい憤りのぶどう酒の杯を与えられ」ました(16:19):。こうして16章までに語られてきましたサタンの支配の滅亡について、17章と18章では別の角度から詳細に語られます。

◯「あなたが見たあの女は、地の王たちを支配する大きな都のこと」(17:18)、また「あなたが見た水、淫婦が座しているところは、もろもろの民族、群衆、国民、言語」(17:15)だと言われています。サタンである竜、反キリストである獣、にせ預言者である別の獣に続く第4の幻である大淫婦は、獣と同じように全地を支配しています(1ヨハネ5:19)。当時、「大バビロン」とは、ローマを象徴的に言い表していると考えられます(1ペテロ5:13)。そのローマにおける偶像礼拝、豪勢で節度のない生活、道徳的退廃の姿が「大淫婦」と呼ばれました。

◯生ける神である主以外のものに信頼をおくことが「淫行」にたとえられて、道ならぬ関係を持つことに対する主の激しい怒りが示されています。御霊によって荒野に連れて行かれたヨハネが見せられたのは、「一人の女が緋色の獣に乗っている」姿でした。「その獣は神を冒涜する名で満ちていて、七つの頭と十本の角を持って」いました。地の支配者たちを神である主から遠ざけた元凶がこれです。

◯ヨハネは現実の世界に働く「大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者」(12:9)が実在の支配者の心に入り込み、動かし、操り、それとは気づかぬかたちで、神に敵対する道具として用いる恐ろしさを感じていました。その働きはローマ時代だけでなく、それ以前も以降も黙示録の最後の瞬間に至るまで働き続けています(ローマ3:10-12,16-18)。だからこそ「悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい」(エペソ6:11、12)とパウロは警告します。子羊キリストの血による新しい契約の杯を飲む者こそ(1コリント11:25)、「新しいエルサレムの民」であり、聖なる花嫁とされているのです。

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