
2025年7月6日説教「子羊のいのちの書」黙示録13:5-10
入ることができるのは、子羊のいのちの書に記されている者たちだけである。」(黙21:28)
◯黙示録の中の子羊がイエス様を示しているように、それぞれが示しているものがあります。そして、当時、ローマ帝国の迫害の中にあった教会にとって、竜であるサタンの僕である獣はまさにローマ帝国であり、皇帝ドミティアヌスは反キリストと思われたのです。ダニエルにとっては、同様の幻が当時の国々(バビロン、メディアとペルシア、ギリシャやローマ)を示していました(ダニエル書7章)。
◯獣は神である主に敵対し、自らを礼拝させます(2テサロニケ2:3、4、9、10)。しかし、「主イエスは、彼を御口の息をもって殺し、来臨の輝きをもって滅ぼされます」(2テサロニケ2:8)。しかも獣の活動期間は42ヶ月間と定められています。つまり、獣もすべて神である主の主権の下にあり、主の許しのもとで活動しているに過ぎません。「空中の権を持つ支配者」(エペソ2:2)をさらに支配しておられる主ご自身の存在を私たちは忘れてはならないのです。
◯どこまでも「私」が戦うのではなく、主ご自身です(マタイ10:18−20)。あたかも全地が獣によって支配されたかのように見えても、本当に世界をご支配しておられるのは「屠られた」「子羊」(黙5:6)キリストとその民です(黙5:9、10)。地に住む者たち」は、「獣」を礼拝するようになります。しかし「子羊のいのちの書」に名前のある者は、獣を礼拝することを拒みます(1列王19:1-18、エペソ 1:4)。神である主の永遠の救いのご計画は、天地創造の前から存在しています。
◯手紙で語られていた教会の直面する具体的な問題の背後には、天と地、主とサタンの戦いがありました(2:7、11、17、29、3:6、13、22)。それは、困難の中にある主の民である教会への警告と励ましです。そして、殉教者は最初に第一の復活にあずかり、キリストと共に王として治めることになります(黙20:4)。私たちは、「自分のうちに」キリストを宿しており(2コリント13:5)、永遠の御国の完成に向かって前進しているのです。主の主権とイエス様の十字架の贖いを信じ、主に頼り、みことばに従い続けるなら、勝利の冠を確実に手にできます。
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