
2025年11月2日説教 「惑わしから離れよ」18:1-8
「わたしの民は、この女の罪に関わらないように、その災害に巻き込まれないように、彼女のところから出て行きなさい。」(黙示録18:4)
◯「大バビロン」の滅亡(14:8、16:19)がここで詳しく述べられます。地上の王国は倒され、天の王国が必ず現れます(19−22章)。「大バビロン」の罪は全世界に及び、現代に至ってもその虗栄の富と繁栄によって全世界を経済的に支配し、宗教的に逸脱させ、地に住む者たちを道徳的に堕落させています(11:8、1ペテロ5:13)。
◯かつて主は「生めよ。増えよ。地に満ちよ」(創1:28、9:1、7)と祝福して言われました。ところが、人は主に背き、「地の全面に散らされるといけないから」と言って(創11:4)、天にまで届くような塔を建て始めました。しかし、天から降りて来られた主がその企てを打ち砕かれ、彼らを「地の全面に散らされ」ました(創11:8、9、エレミヤ51:53)。
◯主が自ら「創造した人を地の面から消し去ろう」と言われたとき「主の心にかなっていた」ノアとその家族を助け出すために箱舟を造らせました(創6:1-14)。また主はアブラハムに「あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、私が示す地へ行きなさい」と言われ、彼は「主が告げられたとおりに出て行」きました(創12:1-4)。ソドムに住んでいた甥のロトは、主がその町を滅びし尽くそうとされたとき「この町にいる身内の者をみな、、この場所から連れ出しなさい」と命じられ、ロトと彼の家族は主のあわれみによって助け出されました(創18−19章)。エレミヤやイザヤは「バビロンの中から逃げ、カルデア人の地から出て行け」(エレミヤ50:8、51:6、45、イザヤ52:11、12)と預言しました。パウロも「彼らの中から出て行き、彼らから離れよ」(2コリント6:17、7:1)と呼びかけています。
◯主の民は、永遠に価値あるもの、天にあるキリストの宝を受け継ぐ者として生きていきます(2コリント8:9、コロサイ2:3)。また、「イエスにある苦難と御国と忍耐にあずか」り「神のことばとイエスの証し」に生き(1:9)、「新しいエルサレム」へ向かう旅路を、主ご自身によって導かれて行きます(イザヤ52:12)。バビロンの罪を離れ、悔い改めて赦しを得つつ歩みましょう(エズラ9:6)。


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