2024年12月1日「人の子が来る」ルカ21:25−36
「そのとき人々は、人の子が雲のうちに、偉大な力と栄光とともに来るのを見るのです。」(ルカ21:27)
◯アドベントは救い主、キリストの到来を覚える時期です。キリストの「到来」には二つの意味があります。まず、神の御子であるキリストが人となられ、幼子のイエス様としてお生まれになり、私たちのところに「到来」された、キリストの「降誕」「クリスマス」「初臨」のことです。もう一つは、神の御子であるキリストが世の終わりに、今度は本当の王として再び来られるという、「再臨」「second advent」のことです。私たちは、このアドベントに際し、第一の到来を思い起こし、感謝しながら第二の到来である「再臨」を期待して待ち望んでいます。
◯子羊が巻物の第6の封印を解きますと天変地異が起こります(黙示録6:12−17、ハガイ2:6、7、ヘブル12:27、28、ヨエル2:30−32)。ペテロはペンテコステの日に、「終わりの日に」神がなさることだと説教しています。そして、「悔い改めて、バプテスマを受けなさい」「この曲がった時代から救われなさい」(使徒2:14−40)と語りました。
◯イエス様は世の終わりのしるしについて詳しく教えられたわけではありません。むしろ、その中で私たちが目標としなければならいことが「証し」であると語られました(21:13、1ペテロ3:14-15)。こういう時にも私たちは、自らの考えや力によらず、御霊によって証しすることができるのです(21:14-19)。そして、証しとは「イエス様を宣べ伝えること」でした。さらに、イエス様は「わたしのことばは決して消え去ることがありません」(21:33)とおっしゃいます。主は、神のことばであり、「人となって私たちの間に住まわれた」(ヨハネ1:14)イエス様によってこの世界を救おうとされたのです(黙示録21:1)。
◯イエス様をキリストと信じる私たちは、やがて再び来られるイエス様の再臨による救いの完成を目指して、今、与えられている機会をとらえて「証し」していきましょう。私たちは最後に天の御座の前に立つのです(黙示録21:27)。私たちの究極の目標である天の御国における救いの完成を目指して、その救いをもたらして下さるイエス様を待ち望みつつこの期間を過ごさせていただきましょう。
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