「その日、その時」マタイ24:36−44

「だから、あなたがたも用心していなさい。なぜなら、人の子は、思いがけない時に来るのですから。」(マタイ24:44)

○アドベントは救い主キリストの到来を覚える時期です。当時のユダヤ人たちは、王なる人の子、栄光をまとって雲に乗って来られるキリスト(ダニエル7:13,14)を待ち望んでいましたが、実際に来られたのは苦難のしもべ(イザヤ53章)としてのイエス様でした。それゆえ、人々はイエス様をキリストとは認めずに十字架につけることで、このイザヤ書の預言を成就してしまったのです(使徒13:27)。

○ダニエル書の預言は、いつ、どのように成就するのでしょうか。異邦人である東方の博士たちが、ユダヤ人の王として生まれたキリストを礼拝しにきたことがありました(マタイ2:1−12)。しかし、ダニエルの預言が本当に成就するのは、イエス様が再び来られると約束された再臨の時のことです(マタイ24:30,31)。

○アドベントはキリストの二つの到来を特別に意識する時です。キリストはすでにいらしてくださり、やがて再びいらっしゃるのです。キリストの第一の到来であるクリスマスを覚えつつ、感謝しながら、私たちは第二の到来である再臨を期待して待ち望んでいるのです。

○そのために、私たちは忠実な僕でなければなりません。終わりの日にイエス様が再び来られる時にご覧になるのは、イエス様がこの地上におられない今、やがて過ぎゆくこの地で、忠実にみことばのあかしを立てているかどうかです。ですから、現実のこの世に福音を持ち運び、人々に罪からの解放を告げなければなりません(ペテロ2:5)。この世に希望の光を照らし、絶望している人々に信仰を呼び覚まさなければなりません(2ペテロ1:19)。

○イエス様が再臨されたとき、最後の審判によって御国を継ぐためにより分けられ祝福された人々は、貧しい人、苦しんでる人、弱い立場の人、病の人のために愛の業を行う人です(マタイ25:31−36)。彼らが「最も小さい者たちのひとりにしたのは」イエス様にしたこととみなされます。そのようにイエス様をお迎えする備えをしましょう。